ここ1、2年で、急激にプラスチックに関するネガティブなニュースが
増えてきたような気がします。スターバックスは2020年までに
リサイクルできないとされるストローを全廃することを決定しました。
それと重なるように、わたしの周りや友人からも「プラスチック問題」が
待ったなしの状況であることを話しで聞いたり、討論するようになりました。
長い間蓄積されてきた、放置されてきた人類の宿題が、表面化してきたのでしょう。
そしてこの夏、今度はわたし自身が、身近な場所でプラスチック問題を
目の当たりにすることになりました。
ひとつは、わたしの実家近くにある公園。
1歳半の娘をそこへ連れていくと、娘は大好きな土や石をいじり出すのですが
手に取るもの、手に取るもの、すべてがプラスチックごみ。
ペットボトルの蓋はもちろん、プラスチックのおもちゃの破片、花火の部品、
やぶれた風船、お菓子の包み紙・・・。
口に入れては危険なので、その度に、私は拾い上げ、小さな袋に仕舞って
持って帰っていたのですが、行くたびにその袋が満杯に。
本当は、花びらや木の枝、色づいた葉っぱを子供には拾ってほしい。
というか、それが当たり前だと思っていたのに、今や派手な色がついたプラスチックごみ。
これは、大変な時代になってきた、と肌で感じました。
もうひとつは、先日の台風のあとの実家近くの海辺。
兄が海辺へよくサイクリングに行くのですが、台風後の砂浜が大変なことになっている
と教えてくれました。大量のプラスチックごみが、流れついているというのです。
「プラスチックを減らそう」「リサイクルしよう」そう自分で決心するたびに
努力するわけですが、エコバッグを忘れたり、自販機で飲み物を買ったりすることも
ありましたし、「でも実際は、なかなかそうはいかない」と言い訳してきたわけですが、
これはもう、そういう甘えのせいで、
自分の家である地球がごみ屋敷と化しているといっても過言ではないな、と感じ始めました。
完全な悪者扱いされている、プラスチック。
そうはいっても、プラスチックのおかげで人類が受けた恩恵も沢山あります。
車体やジェット機の軽量化による環境負担が減り、心臓病などの医療器には
プラスチックはかかせません。
そんな恩恵に感謝しつつも、現在のプラスチック廃棄の実態は目に余るものがあります。
世界全体の1年間の廃棄量は、横浜ランドマークタワー700個以上といわれ
2050年には、このままいくとプラスチックの量は魚の量を超えるといわれています。
日本は、ペットボトルの「リサイクル率」という観点でいうと
大変な優等生です。2016年時点で、リサイクル率は80%を超えています。
ただ、全体的なリサイクル率は、20%前後をいききしており、
またごみの廃棄の全体量も世界トップクラスであり、世界的に見てよい数字とはいえません。
今後、本当にごみを減らしていきたいのであれば、焼却に頼らず
リサイクルに頼らず、プラスチックごみ自体(無論生ゴミも)
を減らしていかなければならないのではないでしょうか。
現在、生産されているプラスチックのうち、なんと約40%は、フィルムです。
フィルムを代表するものといえば、包装材。プラスチック袋。プラスチック容器。
つまりは、やはり、スーパーやコンビニでのプラスチック袋をやめて、マイ袋にする。
コンビニ弁当をやめて、手作りで作る。マイボトル、マイストローを持ち歩く。
そこからすべてが始まるのではないかと思います。
そして、消費者だけの努力を期待するのではなく、企業側の圧倒的な努力が必要です。
コンビニ弁当に、フォークやスプーンをこちらが気づかぬうちに
さっと入れるのをやめてほしいのです。
「フォーク、スプーンはお入用ですか?」「袋は必要ですか?」と一言きいてほしいのです。
一体、家にどれだけの使われていないプラスチックのスプーンがあることでしょう。
消費者には、プラスチックを「拒否(Refuse)」する権利があると思うのです。
「日本は、PETリサイクル優等生。問題なのは中国、インドネシア、フィリピンだ。」
とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
「プラスチックのAlternative(代替)となる素材が生まれないと解決できない。」
と結論づける方もいらっしゃるでしょう。確かにそうです。
でも、こんな待ったなしの状況で、アジアの先進国である日本から
アクションを起こさないと、一体どこがそれを担うというのでしょう。
アイスティーに挿したストロー。近所のコンビニで買ったものを包む袋。
使うのは、手のひらでたったの5分。土に戻るには500年かかります。
もう、リサイクル(再利用)ではなく、レヒューズ(拒否)しなければ間に合わない。
いや、もっというならレギュレーション(規制)の時代ですよね。
プラスチックごみを減らす、いいアイディア・・・
ぜひ教えてください!
<参考文献>
国立環境研究所
https://www.nies.go.jp/taiwa/jqjm1000000c2yf8.html
PETボトルリサイクル推進協議会
http://www.petbottle-rec.gr.jp/data/calculate.html
Plastic Waste Management Institute
http://www.pwmi.jp/plastics-recycle20091119/life/life3.html
プラスチックの海
https://marineplastic.net/driver/plastics_exceed_fish_biomass
増えてきたような気がします。スターバックスは2020年までに
リサイクルできないとされるストローを全廃することを決定しました。
それと重なるように、わたしの周りや友人からも「プラスチック問題」が
待ったなしの状況であることを話しで聞いたり、討論するようになりました。
長い間蓄積されてきた、放置されてきた人類の宿題が、表面化してきたのでしょう。
そしてこの夏、今度はわたし自身が、身近な場所でプラスチック問題を
目の当たりにすることになりました。
ひとつは、わたしの実家近くにある公園。
1歳半の娘をそこへ連れていくと、娘は大好きな土や石をいじり出すのですが
手に取るもの、手に取るもの、すべてがプラスチックごみ。
ペットボトルの蓋はもちろん、プラスチックのおもちゃの破片、花火の部品、
やぶれた風船、お菓子の包み紙・・・。
口に入れては危険なので、その度に、私は拾い上げ、小さな袋に仕舞って
持って帰っていたのですが、行くたびにその袋が満杯に。
本当は、花びらや木の枝、色づいた葉っぱを子供には拾ってほしい。
というか、それが当たり前だと思っていたのに、今や派手な色がついたプラスチックごみ。
これは、大変な時代になってきた、と肌で感じました。
もうひとつは、先日の台風のあとの実家近くの海辺。
兄が海辺へよくサイクリングに行くのですが、台風後の砂浜が大変なことになっている
と教えてくれました。大量のプラスチックごみが、流れついているというのです。
「プラスチックを減らそう」「リサイクルしよう」そう自分で決心するたびに
努力するわけですが、エコバッグを忘れたり、自販機で飲み物を買ったりすることも
ありましたし、「でも実際は、なかなかそうはいかない」と言い訳してきたわけですが、
これはもう、そういう甘えのせいで、
自分の家である地球がごみ屋敷と化しているといっても過言ではないな、と感じ始めました。
フィリピンや中国ではなく、西宮浜です
完全な悪者扱いされている、プラスチック。
そうはいっても、プラスチックのおかげで人類が受けた恩恵も沢山あります。
車体やジェット機の軽量化による環境負担が減り、心臓病などの医療器には
プラスチックはかかせません。
そんな恩恵に感謝しつつも、現在のプラスチック廃棄の実態は目に余るものがあります。
世界全体の1年間の廃棄量は、横浜ランドマークタワー700個以上といわれ
2050年には、このままいくとプラスチックの量は魚の量を超えるといわれています。
日本は、ペットボトルの「リサイクル率」という観点でいうと
大変な優等生です。2016年時点で、リサイクル率は80%を超えています。
ただ、全体的なリサイクル率は、20%前後をいききしており、
またごみの廃棄の全体量も世界トップクラスであり、世界的に見てよい数字とはいえません。
今後、本当にごみを減らしていきたいのであれば、焼却に頼らず
リサイクルに頼らず、プラスチックごみ自体(無論生ゴミも)
を減らしていかなければならないのではないでしょうか。
現在、生産されているプラスチックのうち、なんと約40%は、フィルムです。
フィルムを代表するものといえば、包装材。プラスチック袋。プラスチック容器。
つまりは、やはり、スーパーやコンビニでのプラスチック袋をやめて、マイ袋にする。
コンビニ弁当をやめて、手作りで作る。マイボトル、マイストローを持ち歩く。
そこからすべてが始まるのではないかと思います。
そして、消費者だけの努力を期待するのではなく、企業側の圧倒的な努力が必要です。
コンビニ弁当に、フォークやスプーンをこちらが気づかぬうちに
さっと入れるのをやめてほしいのです。
「フォーク、スプーンはお入用ですか?」「袋は必要ですか?」と一言きいてほしいのです。
一体、家にどれだけの使われていないプラスチックのスプーンがあることでしょう。
消費者には、プラスチックを「拒否(Refuse)」する権利があると思うのです。
「日本は、PETリサイクル優等生。問題なのは中国、インドネシア、フィリピンだ。」
とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
「プラスチックのAlternative(代替)となる素材が生まれないと解決できない。」
と結論づける方もいらっしゃるでしょう。確かにそうです。
でも、こんな待ったなしの状況で、アジアの先進国である日本から
アクションを起こさないと、一体どこがそれを担うというのでしょう。
アイスティーに挿したストロー。近所のコンビニで買ったものを包む袋。
使うのは、手のひらでたったの5分。土に戻るには500年かかります。
もう、リサイクル(再利用)ではなく、レヒューズ(拒否)しなければ間に合わない。
いや、もっというならレギュレーション(規制)の時代ですよね。
プラスチックごみを減らす、いいアイディア・・・
ぜひ教えてください!
<参考文献>
国立環境研究所
https://www.nies.go.jp/taiwa/jqjm1000000c2yf8.html
PETボトルリサイクル推進協議会
http://www.petbottle-rec.gr.jp/data/calculate.html
Plastic Waste Management Institute
http://www.pwmi.jp/plastics-recycle20091119/life/life3.html
プラスチックの海
https://marineplastic.net/driver/plastics_exceed_fish_biomass